先日日記に書きましたZigZagがようやく形になりました。試作品の段階なので一部の機能は取り付けていませんが(アラート等)、基本的なZigZagと同様の使い方は可能だと思います。
また、今迄にZigZagの記事を書いていなかったのでZigZag自体の説明等が少し入っている事、パラメータが非常に多い為に説明が長い事等から今までに無い位の長文となっています。更に、個人的見解等が多分に含まれているので、読むのが面倒な方はパラメータの設定を軽く確認して読み飛ばしてしまって下さい。
最後にファイルを起動させる時は余計なインジケータを消しておいた方が良いかもです(私の低スペックPCでフリーズする事は無かったので大丈夫かとは思いますが念の為です)。
上図がThree_Divided-ZigZag_v0です。日記に書いた通り、このZigZagは 3種のラインで形成されており、先端の黄色いラインから「Forcast_Line」、「Interim_Trend」、「Zig-Zag」となっています。
ZigZagの仕組みは、高値・安値のみで構成された期間可変な上位時間のローソク足をメインチャートにライン描画したものと言えます。上図で言えば「Zig-Zag」の部分です。先端の「Forcast_Line」、「Interim_Trend」は最新のZig-Zagを形成する為の計算範囲に該当します。
「Zig-Zag」部分は将来の価格がどれだけ変動しようが変化する事の無い部分です。個人的にはこの部分がZigZagの実体部分であると思っています。
「Forcast_Line」は一般的なZigZagには描画されない部分ですが、この区間の最高値・安値は次の「Interim_Trend」に影響を与えます。また、このラインの長さは相場の停滞を示します。
「Interim_Trend」は暫定的なトレンドの大きさを示します。「Zig-Zag」と共有する頂点の値は既に確定していて変化する事はありませんが、「Forcast_Line」側の頂点は現在の価格の取り方によってその位置が変化する未確定部分(変動部)になります。
ですから、本来ZigZagを見る場合は変動部と固定部に分けてから分析する必要性があるのですが、一般的には「Interim_Trend」のラインを「Zig-Zag」と同様に扱ってしまう傾向にあります。ZigZagがリペイント指標と言われてしまう理由はここにあります。
個人的な見解ですが、ZigZagを見る際には変動部と固定部に分け、変動部は先端で上下するローソク足と同じであると捕らえるのが正しいような気がします。これはHLバンドやMTFの一部にも同様の事が言えると思います。
これは、HLバンドの設定期間のみでZigZagが作成可能である事を示しているだけではなく、一般のZigZagに用いられているパラメータ、「ExtDeviation」、「ExtBackstep」の重要性の低さを物語ってもいます。
実際に「暫定的な頂点」と「確定した頂点」が描画されるのは、現在値が新高値・安値を取った時な訳ですから、その過程におけるトレンドの転換点・乖離幅は殆ど意味を成していないのです。一般的に出回っているZigZagの「ExtDeviation」を設定しても殆ど反応が見られないのはこの為です。
「ExtBackstep」は設定期間内における過去と現在の新高値・安値の比較になるので多少意味はありますが、パラメータを設定しなくても結果的に時間的価値を考慮した直近の高値・安値が自然にプロットされる為、無くてもあまり問題になりません。
また、多少の意図が含まれるにせよ偶発的・突発的要因で形成された頂点よりも、市場の意図によって形成された頂点の方が残り易く、前者よりもサポート・レジスタンスラインとして機能する傾向が高いので合理的な判断が自然に行われていると見ることが出来ます。
なので、今回作成したThree_Divided-ZigZagには「ExtDeviation」、「ExtBackstep」のパラメータは無く、HLバンドの期間設定のみとなっています(なお、「Sub_HL_Period」はForcast_Lineの表示位置を決めているだけのものなので、ZigZagの母体に直接影響が出ることはありません)。
Main_HL_Period
Sub_HL_Period
Forcast_Type
Forcast_Line / Interim_Trend_Line / ZigZag_Line
各ラインの色を選択します。
フィボナッチ・リトレースメントの設定
Use_Fibonacci_Lines
フィボナッチラインを使用するかどうかを選択します。
Level_Width
フィボナッチラインの太さを選択します。ラインの太さは F1 ~ F5の中から選択します。デフォルトでは「F1」に設定されています。
Level_Style
フィボナッチラインの描画方法を選択します。「Line_Width」で「F1」を選択した場合のみ変更可能です。直線を点線等に変更する事が出来ます。デフォルトでは「Dot」に設定されています。
Fibo_Color
フィボナッチラインの色を選択します。
Soat_F_Lines
フィボナッチラインの引き方を選択します。ラインは以下の条件に基づいて描画されます。
Forcast_Interim_Ascending_Order
「Interim_Trend」の始点 ~ 画面右端までにラインが引かれます。画面下部方向にある最安値をレベル 0とし、そこから昇順で各レベルラインが描画されます。トレンドが転換しても昇順固定です。
Forcast_Interim_Descending_Order
ラインの横幅は同じですが、画面上部方向にある最高値をレベル 0とし、そこから降順でカクレベルラインが描画されます。こちらもトレンドが転換しても降順固定です。
Auto_FI_1
「Forcast_Interim_Ascending_Order」と同じ設定ですが、トレンドが転換する度に昇順・降順が切り替わります。
Auto_FI_2
「Forcast_Interim_Descending_Order」と同じ設定ですが、トレンドが転換する度に昇順・降順が切り替わります。
Interim_ZigZag_Ascending_Order
「Interim_Trend」の始点の、1つ左隣の点 ~ 画面右端までにラインが引かれます。後の条件は、「Forcast_Interim_Ascending_Order」と変わりありません。
Interim_ZigZag_Descending_Order
「Interim_Trend」の始点の、1つ左隣の点 ~ 画面右端までにラインが引かれます。後の条件は、「Forcast_Interim_Descending_Order」と変わりありません。
Auto_IZ_1
「Interim_ZigZag_Ascending_Order」と同じ設定ですが、トレンドが転換する度に昇順・降順が切り替わります。
Auto_IZ_2
「Interim_ZigZag_Descending_Order」と同じ設定ですが、トレンドが転換する度に昇順・降順が切り替わります。
この部分の説明はややこしいと思いますので、実際に動かしてみた方が早いと思います。
Draw_F_Line
基本的なラインの長さを「Soat_F_Lines」の選択に合わせて自動的に変わるようにするか、手動で変えるようにするかを選択します。
Auto
「Soat_F_Lines」の選択に合わせて、長さが自動的に変わります。
Manual_Setting
デフォルトでは画面右端 ~ ローソク足の 5本目までにラインが引かれますが、ラインの長さは次の「F_Line」で変更が可能です。
基本的には「Auto」にしておいた方が楽だと思います。
F_Line
ラインの長さを変更します。値は 0以上を入力して下さい。「0」を入力すると右端 ~ 右端のローソク足までにラインが描画されます。
Prop_Color
フィボナッチレベルの 0 ~ 100間に斜めに引かれている補助線(点線)の色を選択します。デフォルトでは「Red」が選択されています。非表示にしたい場合は「None」を選択して下さい。
Use_Custom_Bars
インジケータの描画本数を変更可能にするかどうかを選択します。デフォルトでは「true」に設定してあります。今回のファイルは結構ずっしりとしていますので「false」にしない方が良いと思います。
「true」 = 変更可能。
「false」 = 変更不可。全ての足に描画されます。
Custom_Bars
インジケータの描画本数を設定します。「Use_Custom_Bars」を「true」に設定している場合のみ適用されます。
デフォルトでは「2,880」に設定してあります。最低描画本数は 「Main_HL_Period」の 5倍か100本の、大きな値の方が選択されます。
また、今迄にZigZagの記事を書いていなかったのでZigZag自体の説明等が少し入っている事、パラメータが非常に多い為に説明が長い事等から今までに無い位の長文となっています。更に、個人的見解等が多分に含まれているので、読むのが面倒な方はパラメータの設定を軽く確認して読み飛ばしてしまって下さい。
最後にファイルを起動させる時は余計なインジケータを消しておいた方が良いかもです(私の低スペックPCでフリーズする事は無かったので大丈夫かとは思いますが念の為です)。
上図がThree_Divided-ZigZag_v0です。日記に書いた通り、このZigZagは 3種のラインで形成されており、先端の黄色いラインから「Forcast_Line」、「Interim_Trend」、「Zig-Zag」となっています。
ZigZagの仕組みは、高値・安値のみで構成された期間可変な上位時間のローソク足をメインチャートにライン描画したものと言えます。上図で言えば「Zig-Zag」の部分です。先端の「Forcast_Line」、「Interim_Trend」は最新のZig-Zagを形成する為の計算範囲に該当します。
「Zig-Zag」部分は将来の価格がどれだけ変動しようが変化する事の無い部分です。個人的にはこの部分がZigZagの実体部分であると思っています。
「Forcast_Line」は一般的なZigZagには描画されない部分ですが、この区間の最高値・安値は次の「Interim_Trend」に影響を与えます。また、このラインの長さは相場の停滞を示します。
「Interim_Trend」は暫定的なトレンドの大きさを示します。「Zig-Zag」と共有する頂点の値は既に確定していて変化する事はありませんが、「Forcast_Line」側の頂点は現在の価格の取り方によってその位置が変化する未確定部分(変動部)になります。
ですから、本来ZigZagを見る場合は変動部と固定部に分けてから分析する必要性があるのですが、一般的には「Interim_Trend」のラインを「Zig-Zag」と同様に扱ってしまう傾向にあります。ZigZagがリペイント指標と言われてしまう理由はここにあります。
個人的な見解ですが、ZigZagを見る際には変動部と固定部に分け、変動部は先端で上下するローソク足と同じであると捕らえるのが正しいような気がします。これはHLバンドやMTFの一部にも同様の事が言えると思います。
通常のZigZagについてと異なる点
ZigZagはHLバンドの亜種で、新高値・安値をベースとして作成されている為、HLバンドのみで作成したZigZagであっても通常のZigZagとの一致率は90%以上になります。これは、HLバンドの設定期間のみでZigZagが作成可能である事を示しているだけではなく、一般のZigZagに用いられているパラメータ、「ExtDeviation」、「ExtBackstep」の重要性の低さを物語ってもいます。
実際に「暫定的な頂点」と「確定した頂点」が描画されるのは、現在値が新高値・安値を取った時な訳ですから、その過程におけるトレンドの転換点・乖離幅は殆ど意味を成していないのです。一般的に出回っているZigZagの「ExtDeviation」を設定しても殆ど反応が見られないのはこの為です。
「ExtBackstep」は設定期間内における過去と現在の新高値・安値の比較になるので多少意味はありますが、パラメータを設定しなくても結果的に時間的価値を考慮した直近の高値・安値が自然にプロットされる為、無くてもあまり問題になりません。
また、多少の意図が含まれるにせよ偶発的・突発的要因で形成された頂点よりも、市場の意図によって形成された頂点の方が残り易く、前者よりもサポート・レジスタンスラインとして機能する傾向が高いので合理的な判断が自然に行われていると見ることが出来ます。
なので、今回作成したThree_Divided-ZigZagには「ExtDeviation」、「ExtBackstep」のパラメータは無く、HLバンドの期間設定のみとなっています(なお、「Sub_HL_Period」はForcast_Lineの表示位置を決めているだけのものなので、ZigZagの母体に直接影響が出ることはありません)。
Three_Divided-ZigZag_v0のパラメータ設定
ZigZagラインの線種は「DRAW_SECTION」を選択しているので、パラメータの設定を行う場合はZigZagの角の右下辺りか、「Forcast_Line」の先端をダブルクリックして下さい。
最高値・安値の計測期間を設定します。この範囲で更新された高値・安値の水準がZigZagの暫定的な頂点になります。
Sub_HL_Period
Forcast_Lineの現在値を計算する際に用いるHLバンドの計算期間を設定します。
Forcast_Type
Forcast_Lineの計算方式を選択します。Forcast_Lineのプロット位置が変化します。デフォルトでは「Close」に設定されています。
Close = 終値
AVerage = (High + Low)/2
Trend_Biased_Price
Sub_HL_Periodで計算されたHLバンドのセンターラインよりも、現在の価格が上にある場合
TBP = (Center_Line + High)/2
下にある場合
TBP = (Center_Line + Low)/2
多分、「Close」以外の値には殆ど意味がありません。
Line_Width
3種のラインの太さを選択します。ラインの太さはL1~L5の中から選択します。一番下の「_」はエラー回避の為に入れているだけなので気にしなくて良いです。選択すると「L1」が選択されます。
Line_Style
移動平均線の描画方法を選択します。「Line_Width」で「L1」を選択した場合のみ変更可能です。直線を点線等に変更する事が出来ます。
Close = 終値
AVerage = (High + Low)/2
Trend_Biased_Price
Sub_HL_Periodで計算されたHLバンドのセンターラインよりも、現在の価格が上にある場合
TBP = (Center_Line + High)/2
下にある場合
TBP = (Center_Line + Low)/2
多分、「Close」以外の値には殆ど意味がありません。
Line_Width
3種のラインの太さを選択します。ラインの太さはL1~L5の中から選択します。一番下の「_」はエラー回避の為に入れているだけなので気にしなくて良いです。選択すると「L1」が選択されます。
Line_Style
移動平均線の描画方法を選択します。「Line_Width」で「L1」を選択した場合のみ変更可能です。直線を点線等に変更する事が出来ます。
Forcast_Line / Interim_Trend_Line / ZigZag_Line
各ラインの色を選択します。
フィボナッチ・リトレースメントの設定
Use_Fibonacci_Lines
フィボナッチラインを使用するかどうかを選択します。
Level_Width
フィボナッチラインの太さを選択します。ラインの太さは F1 ~ F5の中から選択します。デフォルトでは「F1」に設定されています。
Level_Style
フィボナッチラインの描画方法を選択します。「Line_Width」で「F1」を選択した場合のみ変更可能です。直線を点線等に変更する事が出来ます。デフォルトでは「Dot」に設定されています。
Fibo_Color
フィボナッチラインの色を選択します。
Soat_F_Lines
フィボナッチラインの引き方を選択します。ラインは以下の条件に基づいて描画されます。
Forcast_Interim_Ascending_Order
「Interim_Trend」の始点 ~ 画面右端までにラインが引かれます。画面下部方向にある最安値をレベル 0とし、そこから昇順で各レベルラインが描画されます。トレンドが転換しても昇順固定です。
Forcast_Interim_Descending_Order
ラインの横幅は同じですが、画面上部方向にある最高値をレベル 0とし、そこから降順でカクレベルラインが描画されます。こちらもトレンドが転換しても降順固定です。
Auto_FI_1
「Forcast_Interim_Ascending_Order」と同じ設定ですが、トレンドが転換する度に昇順・降順が切り替わります。
Auto_FI_2
「Forcast_Interim_Descending_Order」と同じ設定ですが、トレンドが転換する度に昇順・降順が切り替わります。
Interim_ZigZag_Ascending_Order
「Interim_Trend」の始点の、1つ左隣の点 ~ 画面右端までにラインが引かれます。後の条件は、「Forcast_Interim_Ascending_Order」と変わりありません。
Interim_ZigZag_Descending_Order
「Interim_Trend」の始点の、1つ左隣の点 ~ 画面右端までにラインが引かれます。後の条件は、「Forcast_Interim_Descending_Order」と変わりありません。
Auto_IZ_1
「Interim_ZigZag_Ascending_Order」と同じ設定ですが、トレンドが転換する度に昇順・降順が切り替わります。
Auto_IZ_2
「Interim_ZigZag_Descending_Order」と同じ設定ですが、トレンドが転換する度に昇順・降順が切り替わります。
この部分の説明はややこしいと思いますので、実際に動かしてみた方が早いと思います。
Draw_F_Line
基本的なラインの長さを「Soat_F_Lines」の選択に合わせて自動的に変わるようにするか、手動で変えるようにするかを選択します。
Auto
「Soat_F_Lines」の選択に合わせて、長さが自動的に変わります。
Manual_Setting
デフォルトでは画面右端 ~ ローソク足の 5本目までにラインが引かれますが、ラインの長さは次の「F_Line」で変更が可能です。
基本的には「Auto」にしておいた方が楽だと思います。
F_Line
ラインの長さを変更します。値は 0以上を入力して下さい。「0」を入力すると右端 ~ 右端のローソク足までにラインが描画されます。
Prop_Color
フィボナッチレベルの 0 ~ 100間に斜めに引かれている補助線(点線)の色を選択します。デフォルトでは「Red」が選択されています。非表示にしたい場合は「None」を選択して下さい。
Use_Custom_Bars
インジケータの描画本数を変更可能にするかどうかを選択します。デフォルトでは「true」に設定してあります。今回のファイルは結構ずっしりとしていますので「false」にしない方が良いと思います。
「true」 = 変更可能。
「false」 = 変更不可。全ての足に描画されます。
Custom_Bars
インジケータの描画本数を設定します。「Use_Custom_Bars」を「true」に設定している場合のみ適用されます。
デフォルトでは「2,880」に設定してあります。最低描画本数は 「Main_HL_Period」の 5倍か100本の、大きな値の方が選択されます。
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